前回、マイナンバー(個人番号)制度について、かんたんにまとめました。
ここでは、今年の10月に送られてくる通知カードについて触れましたが
じつは、通知カードだけでは身分証明書としてつかうことはできません。
そんなときのためにあるのが、任意で交付される個人番号カード。
そもそも、個人番号カードとは、いったいどんなものなのでしょうか?
個人番号カードと通知カードの違いは?
■個人番号カード
運転免許証・パスポートなどと同じ、写真つきの証明書。
氏名、住所、生年月日、性別、個人番号(マイナンバー)、顔写真などが
記載されています。
所得などの個人情報は記載されません。
また、これらの情報は付属しているICチップに記録されています。
個人番号カードの交付を受けるか受けないかは、任意となります。
■通知カード
マイナンバーをお知らせするための紙のカード。
氏名、住所、生年月日、性別、個人番号(マイナンバー)が記載されています。
こちらは個人番号カードのように、本人確認はできません。
通知カードは、住民票を有するすべての方に交付されます。
個人番号カードの申請方法は?
■申請
2015年10月に、通知カードとともに申請書が送られてきます。
申請書を市区町村へ提出すると、平成28年1月に個人番号カードが交付されます。
また、今後は電子申請も予定されています。
該当のQRコードを読み取って、写真のデータと一緒に申請することもできます。
■交付
個人番号カードを受取る際は、悪用防止のため本人確認が必要となってくること
から市区町村役場に出向く必要があります。
※病気や障害など本人が出向くことがむずかしい場合、代理人でも交付可能
交付時は、マイポータルのログインIDとパスワードを発行の際に登録します。
事前に個人番号カードのIDと、パスワードを考えてから行くとスムーズです。
個人番号カードは、通知カードと引き換えになりますのでご注意ください。
個人番号カードの発行手数料は?
初回の個人番号カードの発行手数料は、無料です。
ただし、紛失時の再発行についてはまだ検討中のようです。
有効期限は?
20歳以上の方は、10回目の誕生日まで。
20歳未満の方は、容姿の変化を考慮して、5回目の誕生日までを有効期限としています。
住民基本台帳カードとの違いは?
■住民基本台帳カード
交付:即日交付または後日
発行手数料:無料~1,000円
有効期限:10年間
写真:どちらでもよい
■個人番号カード
交付:後日交付
発行手数料:初回無料
有効期限:10回目の誕生日まで(未成年者は5回目の誕生日まで)
写真:かならず必要
個人番号カードの交付開始に伴い、住民基本台帳カードの交付は終了します。
取扱いのときに注意すべきポイント
個人番号カードの取扱のときに、注意すべきポイント。
それは、他人に見せたりコピーをしたりするときです。
身分証明書として必要なのは表面だけです。
マイナンバーの書いてある裏面は、身分証明書としては必要のない部分。
この部分を、ほかの人に見せたり、コピーを渡したりすることだけは
決してしないでください。
先にも書いたとおり、個人番号カードの交付は必須ではありませんが
これからは、さまざまな場面で活用できるようになっていくでしょう。
そう考えると、持っておいた方がベストかなと思います。
わが家は、夫婦ともに発行する予定です。
取扱いには十分に注意をして
利用すべき点はしっかりと、活用していきたいと思います。