わたしが28歳になったときに、夫と結婚。
29歳のときに子どもを授かりたいと思い、一般不妊治療をはじめています。
治療を始めた当初は、先生からもまだ若いからと言われて
わたし自身も治療をすれば、すぐに授かれるものだと信じていました。
ところが1年半後のいまは、体外受精・顕微授精までステップアップを
していながらまだ結果が出ていないという、つらい現実でした。
治療をしながら、仕事をつづけることの大変さ。
これは、だれもがぶつかる壁だと思います。
わたしは仕事自体は好きなので、できるだけつづけていきたい。
そんな思いは常に持っています。
ただその気持ちがあるだけで、将来のキャリアプランについては
すこしずつ…自分から遠ざけていることに気づきました。
結婚をしていつか子どもを授かったら、一度社会から離れるから。気がついたら、会社で働くから逃げ道を作っていたこと。
大学を出てからずっと、転職をしながらも経理として働いてきました。
独身のころは、仕事をすることが大好き。
もっとスキルアップをしていきたい!
そんな想いが強くて、比較的ガツガツと仕事をしていくタイプでした。
そんなわたしも結婚してからは
「いつか子どもを授かったら、一度社会から離れるから」
そう思うようになっていました。
治療も、1年半経ったいまでも、まだ結果が出ていないだけではなくて
まさか自分が体外受精・顕微授精までステップアップをしているなんて…
夢にも思わなかったでしょう。
治療すればすぐに授かれるもの、そう勘違いをしていましたから。
タイミング療法、人工授精、体外受精、顕微授精。
すべてを経験して、まだ結果が出ていないという現実に
わたしは子どもを授かることができないかもしれない。
ついに、そんな弱気な気持ちも出てきました。
だからといって、治療を辞めたいというわけではありません。
子どもはまだまだ諦めていませんし、これからもチャンスを掴みたい。
そう思っています。
ただ、もしも子どもを授かることができなくて
夫婦2人で生きていく人生を選択したら。
いまの仕事に対する取り組み方に、疑問を感じるわたしがいます。
”いつか休むから”
なんて、安易な逃げ道をつくって力を出し切らないことは
わたしにとって良くないことなのでは…そんな風に思うようになりました。
いままでわたしは、100%の力を出さなくても8割仕事ができれば良い。
それ以上求められることは、余力を残しておくために避けていました。
今年の春に昇格してからは、すこしずつ仕事に対する考え方も変わり
いまは100%の力を出すことは当たり前。
そこからどうやって、それ以上の力を発揮できるのかを
逃げずに考えて、避けていた仕事も積極的にやるように心がけています。
すると、すこしずつですが、以前よりも仕事がうまく回るようになって
たのしいと思えるようになってきました。
もしかして、いま子どもを授かれないのは
まだ、何かををやらなくてはいけない時期。
わたしが何かに気づかないといけない時期。
こういった、わたしがまだ気づけていないことがあるから
赤ちゃんが降りてこないのかな。と思うようにしています。
都合が良い考えだと笑われてしまうかもしれません。
それでもわたしにとって、仕事と子どもはどちらも大切なこと。
どちらもあきらめたくない…という想いがとても強くあります。
この先1年後、本当にどうなっているか分かりません。
子どもを授かることができて、妊娠中かもしれない。
育児休暇を取っているかもしれない。
まだ体外受精・顕微授精をやっているかもしれない。
人工授精にステップダウンしているかもしれない。
仕事と治療の2者選択を迫られているかもしれない。
治療を辞めているかもしれない。
それでも、いまのわたしにできることを精一杯やることに変わりはありません。
仕事も治療もどちらも両立していくこと。
来年はもっと貪欲に、もっともっと前向きに、生きていきたいと思います。